茶道を通じて日本の伝統文化の素晴らしさやお抹茶の美味しさをお伝えします。

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心にも効く 抹茶を楽しむティーライフと期待できる効果

 

 

古くから日本人に親しまれている抹茶は、味わい深さを楽しめるだけでなく、心や体の健康にも効果的な飲み物です。今回は、抹茶を飲む習慣をライフスタイルに取り入れることでどんなメリットが得られるのかについて、詳しくご紹介します。

 

お茶の健康成分を丸ごと摂れる抹茶

 

近年は日本だけでなく欧米でも注目されている抹茶。「抹茶が体に良い」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

そもそも抹茶とは、お茶の中でも選りすぐった上質な茶葉を挽いて粉末にしたお茶を指します。新芽のときに日光に当てずに栽培した茶葉を使っており、うまみ成分であるアミノ酸が多く含まれているのが特徴で、アミノ酸の一種であるテアニンによって、ほかにはない抹茶独自の甘みやまろやかな味わいが作られます。

ほとんどのお茶は煎じて飲みますが、抹茶は挽いた葉をそのまま使うため、お湯に溶けない成分まで余すことなく摂取できるのが大きなメリットです。抹茶の茶葉には様々な成分が含まれており、健康や美容に気を遣いたい方におすすめです。

 

抹茶に含まれる健康成分

 

抹茶には体調を整える成分がたっぷりと含まれています。ここでは、それぞれの成分の特徴について解説します。

ポリフェノール類/カテキン

 

抹茶の代表的な成分に第一に挙げられるのは、カテキンでしょう。カテキンはポリフェノールの一種で「茶カテキン」という言葉でも知られており、お茶特有の渋みの正体でもあります。

また、カテキンには抗酸化作用があり、コレステロールや体脂肪量のコントロール、病気の予防をはじめとする、幅広い健康効果が期待できます。

茶葉を煎茶にして飲む場合は、カテキンを全て抽出することはできません。しかし茶葉をそのまま溶かして飲む抹茶は、豊富に含まれているカテキンを全て摂取できるというメリットがあります。

アミノ酸/テアニン

 

抹茶ならではのうまみや甘みが好きな方は多いでしょう。上質な抹茶のうまみを作り出しているのはアミノ酸ですが、その中でも特に多く含まれているのがテアニンと呼ばれる成分です。

テアニンには、リラックスや血行促進などの効果があり、気持ちが落ち着かない、寝つきが悪いなどの悩みを持つ現代人の心強い味方となってくれます。

また、カテキンと同様に高い抗酸化作用があり、代謝を整えてくれることから、ダイエット効果も期待できます

ビタミン類

 

βカロテン(ビタミンA)、ビタミンC、ビタミンEといったビタミン類が多く含まれているのも、抹茶の特徴の一つです。

 

βカロテンやビタミンCは、皮膚の健康維持や免疫力の向上の効果があるため、美肌を目指す女性には欠かせない成分です。

また、前述のβカロテンやビタミンCや、ビタミンEの抗酸化作用は、体内の環境を若々しく保ちたい方にとっては見逃せません。これらの豊富な健康成分から、抹茶はきれいをサポートしてくれる飲料としても注目されています。

ビタミンと言えば、野菜から摂る印象が強いかもしれません。しかし、抹茶にはお肌や体調の管理に欠かせないビタミンが数多く含まれています。仕事や家事・育児が忙しくて食事に気を使えないとき、野菜不足を補う目的で抹茶を飲むのも、一つの方法と言えるでしょう。

食物繊維

 

芋類やゴボウ、バナナなどに豊富なことで知られる食物繊維ですが、お茶にもたっぷりと含まれており、特に茶葉を丸ごと飲む抹茶ではより効果的に摂取できます。

食物繊維は腸の活動を促進する働きがあるため、便秘の解消・ダイエットに効果を発揮します。また、整腸作用のほかにも、がんや糖尿病、心筋梗塞の予防にも役立つ健康維持に欠かせない成分です。日本人の多くは食物繊維が不足していると言われていますが、抹茶を飲む習慣を作れば、より手軽に食物繊維を摂取できます。

カフェイン

 

抹茶は、カフェインの含有量が高いのも特徴の一つです。眠気覚ましとして効果を発揮することで有名なカフェインですが、実は代謝促進の働きも担っています。脂肪燃焼をサポートするため、ダイエットに効果的です。

カフェインを摂りたいけれどコーヒーが苦手な方は、抹茶で取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

抹茶のカラダへの効果・効能

 

多くの成分が含まれている抹茶ですが、どんな効果や効能が期待できるのでしょうか。抹茶によってもたらされる、健康や美容のメリットをご紹介します。

抗酸化物質で美容とアンチエイジング

 

抹茶はカテキン、テアニン、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEといった抗酸化物質の宝庫です。


抗酸化物質には体内の活性酸素を除去する効果があります。活性酸素は体内の細胞を酸化させて老化を促進する、いわば美容の大敵です。老化のペースを緩めるためには、抗酸化作用のある物質を積極的に摂取する必要があります。

抗酸化物質には、シミやしわといった加齢のサインを遅らせる働きがあるため、アンチエイジングに効果的な成分として注目されています。

カテキンやビタミンEなどの抗酸化物質を含む抹茶は、お肌のケアに嬉しい飲み物です。手軽に始められるアンチエイジングとして取り入れてみてください。

デトックス力でダイエット

 

抹茶は、ダイエット効果も期待できます。抹茶に多く含まれているカテキンは、糖分や脂質の吸収を抑制する働きがあります。さらにカフェインも脂肪の燃焼を促進するため、抹茶は脂肪の溜まりにくい体づくりに欠かせません。

加えて、抹茶には豊富な食物繊維による整腸作用もあるため、お通じも良くなります。これらの相乗効果によって、ダイエットがよりスムーズに進めやすいと考えられています。

そのほかに炎症の抑制など腸内環境の改善効果も報告されていますが、詳しいメカニズムはまだ解明されていません。

がんや生活習慣病の予防

 

抹茶の成分は、がんや生活習慣病をはじめとする病気の予防にも役立ちます。例えば、がんの予防に有効なβカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質がたっぷりと含まれています。また、カテキンやカフェイン、食物繊維による体重の抑制効果は、生活習慣病の対策にも有効です。

ほかにも、カテキンは血圧やコレステロール、体脂肪のコントロールに効果があることから、心臓病や脳卒中などの死亡リスクも減少するとされています。

加えて、カフェインは血管の健康維持や、基礎代謝を活性化する働きをするので、これらも病気予防に寄与している可能性があります。

ウイルスから体を守る

 

抹茶に多く含まれるカテキンには、抗ウイルスの効果があり、風邪などウイルス性疾患の予防が期待できます。また、βカロテンやビタミンCは免疫力の向上を助けるので、風邪予防のほか、日常の体調管理の一環として抹茶を飲むのも良いかもしれません。
最近では、奈良県立医大によって、お茶には新型コロナウイルスを無害化する効果があるとの研究結果が発表され、注目を集めています。

(参照:https://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu‐sangakukan/oshirase/r2nendo/documents/ochahp.pdf

抹茶のココロへの効果・効能

 

 

抹茶は、体だけでなく精神にも良い影響を及ぼします。どんな効果が得られるのかチェックしましょう。

成分によるリラックス効果

 

抹茶に含まれるアミノ酸の一種であるテアニンは、副交感神経の働きを活発にします。テアニンの摂取後にα波と呼ばれる脳波が増加する実験結果がありますが、α波はリラックスしているときに出る脳波です。この実験は抹茶には緊張や興奮をほぐす作用があることを裏付けています。

抹茶のフレッシュな香りも、精神を安らかにする効果を備えています。しかし、お茶の香り成分は抽出が困難なため、エッセンシャルオイルなどがありません。香りを楽しむには、お茶を淹れて飲むのが一番手っ取り早い方法と言えるでしょう。

お茶の時間がもたらすマインドフルネス

 

「マインドフルネス」という言葉をご存知でしょうか。「マインドフルネス」は、今この瞬間に意識を集中させ、心をすっきりと整理する過程を指す言葉です。抹茶を飲んでリラックスすることで、考えすぎによる不安を取り除くほか、幸福感やモチベーションの向上といったマインドフルネス効果が期待できます。

一般的には瞑想による実践法が知られていますが、抹茶をたしなむこともマインドフルネスに効果てきめんです。また、抹茶を飲むだけでなく抹茶を点てる作業も、マインドフルネスの一つ。一個一個の作業を丁寧に行い、お茶の味をじっくりと堪能する茶道には、マインドフルネスの要素がぎゅっと詰まっています。

毎日の習慣として抹茶を飲んだり、お茶を点てたりする時間を持つのはもちろん、たまには茶室という非日常空間で、心を空っぽにするのもおすすめです。

 

抹茶を楽しむ際の注意点

 

体にも心にもたくさんのメリットをもたらしてくれる抹茶ですが、生活に取り入れるにあたっていくつか注意点があります。心に留めて、充実したティーライフを送りましょう。

強力ゆえに摂りすぎるとデメリットあり

 

いくら健康に良いとはいえ、必要以上に抹茶を摂りすぎるのは危険です。過剰摂取すると、カフェインやカテキンなどの成分が健康に悪影響を及ぼします。

カフェインは覚醒作用があるため、飲みすぎると睡眠の質が低下します。リラックスの効果があるテアニンがある程度悪影響を抑えてはくれますが、お湯60mlの薄茶を145杯程度に留めておきましょう。

抹茶は適切な量を守れば腸内環境の改善に高い効果を発揮します。しかし、腸を収縮させる効果のあるカテキンや、便通を整える食物繊維は、量が多すぎるとかえって便秘を引き起こす要因にもなります。

適量をたしなんで豊かなティーライフを

 

抹茶は適量を守って習慣化すれば、体にも心にも良い影響を及ぼします。そもそも、水のようにガブ飲みするものではないことを心得て、じっくりと味わいましょう。

抹茶を積極的に飲むなら、コーヒーや紅茶などのほかのカフェインの量を減らすのがおすすめです。就寝前に飲むのは避け、朝や仕事の合間、食後などのリフレッシュに役立ててください。抹茶の効果や注意点を押さえれば、充実したティーライフを楽しめます。

 

抹茶は適量を守れば、様々な健康・美容への好影響が期待できる飲み物です。また、忙しい毎日の中でも、じっくりとお茶を味わう時間を作ることで、精神的にも安定が得られるでしょう。これまで抹茶を飲む習慣がなかった方も、ぜひ取り入れてみてください。その奥深い魅力に引き込まれるはずです。家で楽しむだけで物足りなくなったら、茶道にチャレンジするのもおすすめです。

 

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